さてさて、今回は“書評ブロガー(もどき)、山田絵日記が本気でおすすめする作品10選”です!!
ぶっちゃけこの手の記事って、ファン向けなんですよね。
だから、今まで思い付いてはいたものの、「どうせ山田絵日記にファンなんていないだろう」と避けていた面はあるんですよ。
しかし、同じブロガー仲間さんが集まるチャットで「山田絵日記さんのおすすめする作品教えてくれませんか??」
というようなことを言って頂いたので、早速書いてみることにします!!
社交辞令でも何でもいいんですよ。嘘でもこの記事が読みたいというのであれば、全力で書くだけです(*^^*)
ちなみに、2017年~今までの期間で読んだ本を厳選してきます。(再読含みますので、少し古い作品も混ざりますが…。)
読みはしたけど記事にしていなかった、あんな作品やこんな作品もあるので最後まで楽しんて下さいね♪
Contents
1.『屍人荘の殺人』
一発目はやっぱこれでしょ!!
このミステリーがすごい! 2018・第1位
2018 本格ミステリ・ベスト10・第1位
週刊文春ミステリ・ベスト10・第1位
デビュー作にして、有名なミステリーランキング総なめ…。
この3冠という記録がどれほど凄いことなのかというと
『容疑者Xの献身』で知られる東野圭吾さんと、『満願 』や『氷菓 』で有名な米澤穂信さんに並ぶ大記録!!
そして、デビュー作での3冠は史上初なんです!!
ネタバレ避けるために詳しい内容は書きませんが、「この内容ならそりゃあ、3冠するわな!!」ってくらい面白すぎるお話でした。
これは、次作期待大どころの騒ぎじゃないですね。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。
部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
2.『館島』
こちらは、今年に入って再読した小説。
安心安定の東川篤哉さんですよね。
『謎解きはディナーのあとで 』を読んだことのある人にはわかると思うのですが
とにかくユーモアある掛け合いやギャグが面白い作者さんです。
話を戻して、本作は、血なまぐさい殺人だけでなく、ユーモア溢れる会話やギャグも多いうえに
ラノベを読んでいるかのようにスラスラ読める文章も特徴的!!
「最近面白いと思える本が無いな~」と感じてしまうとついつい手に取ってしまう小説なんですよ。
天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。
3.『迷路館の殺人』
みんな大好き綾辻行人さんの「館」シリーズ第3作目のお話となります。
何度も口酸っぱく言いますが、「館」シリーズは必ず順番に読んでくださいね!!
んで、なんで1作目の『十角館の殺人』ではなく、『迷路館の殺人』を読んだのか…。
「館」シリーズの最高傑作は確かに「十角館」ですが、その陰に隠れた名作をとにかく読みたかったからです。
「迷路館」もかなり面白いお話ですのでぜひ読んでみてください!!
奇怪な迷路の館に集合した四人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた。
4.『虹の歯ブラシ』
7編の収録した連作短編集。「上木らいち」シリーズの第2作目。
今年は私の中で完全に“早坂吝さんの年”でした!!
この読者の「斜め上」を行き、本格に新しい視点を投げかけている感じがたまらなく好きです(*^-^*)
「連作短編だから、複数の事件が最後で繋がるんでしょ??」
って考えだとラスト2章でひっくり返るのでご注意を^^
上木らいちが住む高級マンションの自室には、曜日ごとに通ってくる固定客用に虹色の歯ブラシが揃えられている。
5.『探偵AIのリアル・ディープラーニング』
うん、一押し!!
特に、ライトノベルのような本格をお探しの方にはかなりおすすめです。
作者は早坂吝さんですが、先程紹介した作品とは違い趣向が変わっているのがファンにはたまらない。
“バカミス”も収録されているうえに、登場人物の視点を切り替えつつ展開されているので読みやすい!!
早坂吝さんの最大の魅力「斜め上」っぷりは最終章にて大爆発していますのでお楽しみに。
人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して―。
6.『NO推理、NO探偵』
こんな問題作があるから、メフィスト賞受賞作品を買い続けてしまうんですよ!!
メタ発言に次ぐメタ発言。そして爆笑レベルのギャグに完成度の高いキャラクター達。
好き嫌いがはっきり分かれる作品なのは把握していますが、誰が何と言おうとこの作品は面白い!!
1ページに1回はメタ発言をしている作品ですが、しっかりミステリー要素もありましたし、何より面白い。
あのメフィスト賞を受賞したのも頷けますね。
メタ発言の多さと、他の要素のバランスを例えるなら、小説版『銀魂』って感じでしょうか??
決めた!私がアイちゃんをサポートして超メジャーな名探偵に育て上げる!
そのためには…ねえ。「推理って、別にいらなくない―?」
7.『コンビニなしでは生きられない』
こちらもメフィスト賞を受賞した作品です。
メフィスト賞ってクセが強すぎる作品が多めですが、本書のクセ強ポイントは、作者がコンビニを愛しすぎているという点だけです。
米澤穂信さんの「古典部」シリーズを彷彿させる書き方とキャラ設定ですが方向性は全く違います。
謎や人間ドラマなどもしっかり構築されていて、新人作家なのかと疑うレベル。
ミステリーをコンビニという小さな場所で書ききった秋保水菓さんのコンビニ愛は尋常ではないですね(褒め言葉)
大学生活に馴染めず中退した19歳の白秋。彼にとって唯一の居場所はバイト先のコンビニだった。
8.『わざわざゾンビを殺す人間なんていない』
初めて読んだ小林泰三さんの作品。この後めちゃくちゃ小林さんの作品を読み漁りました。
ゾンビ×ミステリーにすっかりどハマリしてしまい、何かいいゾンビミステリーはないのか??
と私がそれこそゾンビのように本屋に足を運んだ時に出会った小説なんです。
世界観と設定が興味を惹かれるし、びっくりするくらい読みやすい、さらに謎も興味を惹かれる。
けど、表紙とタイトルでネ…。
おっと、これ以上はいけない。
あ、これだけは言わせてください。
本作はこの世界でしか絶対に成立しないトリックです。ぜひその世界を楽しんでください!!
全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体になる世界。
9.『タイトルはそこにある』
“担当編集者さんが出題したお題に沿ったお話を書く”という実に面白い企画で書かれた作品。
1話進むごとに、どんどん難しくなっていくお題にどのような回答をするのかとワクワクしながら読んでました。
特に、第2話の「回想、場面変更、一行アキ一切なしのワンシチュエーション・ミステリ。登場人物は三人で」
というお題に沿って書かれたお話は、もう脱帽です。
第一話のお題「演劇を扱った中編。登場人物は三、四人程度」
第二話のお題「回想、場面変更、一行アキ一切なしのワンシチュエーション・ミステリ。登場人物は三人で」
第三話のお題「会話文のみで書かれた作品」
第四話のお題「三人の女性たちによる独白リレー。出番を終えた語り手はふたたび語ってはならない」
10.『友達以上探偵未満』
本作も文句なしに面白い!!
さらに、麻耶雄嵩さんの作品では初めてとなる「読者への挑戦状」付き。ウキウキ気分で読みました。
麻耶雄嵩さんの作品ではお馴染みの“めちゃくちゃ頭の切れる子供”がいっぱい出てきます。(そんなとことが好きなんですが…。)
どのネタもしっかり作りこまれています。それに「読者への挑戦状」も加わることで
世界観に一気に引き込まれその世界から出れなくなります。
ある日、部活動で訪れた伊賀の里ミステリーツアーで事件に巻き込まれる。
おわりに
山田絵日記が本気でおすすめする作品はいかがだったでしょうか??
すでに読んでいる作品や、気になる作品はありましたか?
実はこの企画シリーズ化する予定で、次回は12月末~1月上旬の間くらいに投稿する予定です。
反応次第ですが、可能なら半年に1回くらいのペースで開催していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします(≧▽≦)