海外ミステリー小説

ウィリアム・アイリッシュのおすすめ作品を4作だけ語らせて!!

追われるもの不安や孤独の描写が上手いことやその美し文体から”サスペンスの詩人”と言われているのが、ウィリアム・アイリッシュさん。

しかし、ウィリアム・アイリッシュさんには主にコーネル・ウールリッチという名義で活動をしていました。

コーネル・ウールリッチを主な名義としていて、一部の作品にだけ、ウィリアム・アイリッシュ、ジョージ・ホプリーという名義を使用していました。

では、なぜ日本でウィリアム・アイリッシュが有名になっているのかというと、アイリッシュ名義で発売された『幻の女』が有名なためです。

 

コーネル・ウールリッチ名義でも『黒い天使』や『喪服のランデヴー』などなど面白い作品がいくつかありますが、今回は、ウィリアム・アイリッシュ名義で発売された作品のみを4作品紹介します。

1.『幻の女』


ウィリアム・アイリッシュさんを語る上では外せない代表作!!

江戸川乱歩さんが「新しい探偵小説であり、すぐに訳すべきである」と言ったらしいのでどんなものかと実際に読んでみると…

びっくりするくらい面白いのこれが…。

あのラストの意表を突いたどんでん返し読みました??!

ミステリー好きならあのどんでん返しは一度味わっておくべきですよ(^^♪

 

それにウィリアム・アイリッシュさんの作品で一番、”サスペンスの詩人”らしさが出ていたように感じました。

美しい冒頭からどんどん引き込まれ、気が付けま読み終わっている感じです。

特に素晴らしと感じたのはドラッグシーン…。

あまりにも素晴らしかったのでページを戻して2度読み、3度読みしてしまいました(* ´艸`)

あんなにおぞましいドラックの狂気を美しく書けるのは、ウィリアム・アイリッシュさんくらいですね♪

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

彼は気晴らしにその女を誘って食事をし、劇場でショーを観て、酒を飲んで別れた。その後、帰宅した男を待っていたのは、絞殺された妻の死体と刑事たちだった!

迫りくる死刑執行の時。彼のアリバイを証明するたった一人の目撃者“幻の女”はいったいどこにいるのか?

2.『黒いカーテン』


事故がきっかけで記憶喪失から回復した主人公。

しかし、次は記憶を失っていた約3年間の記憶すっぽり抜け落ちていました…。

何事もなかったかのように元の日常に戻ろうとしますが、記憶を失っていた3年の間に何か大変なことに巻き込まれていたらしく怪しい人影につけ狙われることに。

3年間記憶が抜け落ちてしまっている彼には思い当たることはもちろんありません。

誰がなぜ彼を狙うのか…??

 

この通り、着目点が非常に面白かったので昔に読んだ作品を最近再読。

主人公の不安を提示しつつ、無駄にネチネチすることなく、スムーズに物語が進んでいたのでストレスを感じず一気に読み終わりました。

さらに、主人公がわずかな手がかりから少しずつ記憶を失っていた時期に何があったのか突き止めていく過程もかなり読みごたえがありました。

事故で昏倒したことがきっかけで、記憶喪失から回復したタウンゼンド。しかし、彼の中では三年半の歳月が空白になっていた。

この年月、自分は何をしてきたのか?不安にかられる彼の前に現れた、瑪瑙のような冷たい目をした謎の男。

命の危険を感じ取った彼の、失われた過去をたどる闘いが始まった。

3.『晩餐後の物語―アイリッシュ短編集』


創元推理文庫のウィリアム・アイリッシュさん短編集第1巻。

さすがは創元推理文庫。かなり豪華な作品が収録されていました。

説明不要のウィリアム・アイリッシュさんの名作短編にして表題作『晩餐後の物語』。

他にも、『射的の名手』、『盛装した死体』。さらに日本を舞台にして書かれた『ヨシワラ殺人事件』など、ハイレベルな短編を8編詰めた作品です。

本作は、ウィリアム・アイリッシュさんの魅力がすべて詰まっています。

 

というのも、彼が得意とする作風が3つありまして、その1つが『幻の女』などでも使用されていた”タイム・リミット”系。

これは、期限以内に事件を解決しなければ死んでしまう的な奴です。

2つ目が『黒衣の花嫁』などで見せた”ブラック”系。

最後、3つ目がなにを隠そう”短編”なのです!!

 

この手法で書かれた作品が詰まっているのが本作。

ウィリアム・アイリッシュさんの入門書として非常におすすめです。

戦後のわが国に紹介されたミステリ作家のなかで、もっとも広く歓迎されたサスペンス・スリラーの第一人者ウィリアム・アイリッシュの傑作の粋を集めた待望の短編集。

4.『暁の死線』


主人公はある夜、不審な青年に出会うことから物語が動き出します。

ダンサーとして夢破れた主人公は不審な青年と話しているうちに同じ町の出身という共通点を見つけ一気に打ち解け仲良くなりました。

ですが、青年は主人公に窃盗を告白。

もちろん、お金を返しに行こうと提案し2人は現場へと向かうがそこには男の死体が…。

犯人は青年なのか??

 

タイムリープ系で書かれた作品なのですが、そのタイム・リミットがたったの3時間!!

真犯人を見つけ出すには時間が少なすぎる。

さらに、読者をじりじりと焦らす構成!!

「どうやって犯人を探すのだろう」とハラハラしながら読んでいましたが、僅かな手がかりから真犯人を見つける描写には圧巻…(*´Д`)

 

情景描写、情報描写、心理描写が特にずば抜けていたウィリアム・アイリッシュさんの名作ですので気になる方はぜひ読んでみてください。

夢破れたダンサーのブリッキー。孤独な生活を送る彼女は、ある夜、不審な青年クィンと出会う。同じ町の出身だとわかりうち解けるふたり。

窃盗を告白した彼に、ブリッキーは盗んだ金を戻そうと提案する。現場の邸宅へと向かうが、そこにはなんと男の死体が。

今回はここまで

江戸川乱歩さんが曰く、ウィリアム・アイリッシュさんの傑作順は1位『幻の女』、2位『暁の死線』、3位『黒衣の花嫁』らしい。

1位、2位は納得なのでが3位の『黒衣の花嫁』に関しては読んだことが無いので評価できません。

本当は読みたいのですが積み本が…(´;ω;`)

なので、いつか読む機会がありましたら感想を書かせていただきますね♪

 

今回は私が読んだ作品の中からウィリアム・アイリッシュさんを読むならとりあえずこれから読んでみて。というものを4作に厳選してみました。

皆様の参考になれば幸いですm(_ _”m)

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