国内ミステリー作家か~こ

『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』は倉知さんの世界観に浸れる最高の一冊でした。

倉知さんの作品の中でも飛び抜けてわけのわからないタイトルの本が出版されました

タイトルは『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』

 

はい、わけわからん!!

しかし、このユニークさがまた倉知さんの味なんですがね

倉知さんの作品に限らずこんなタイトルのミステリー小説があるなら買わないわけがないじゃんかよ!!!

 

だって、絶対面白いに決まっている!!

内容としては、短編小説となっていて

タイトルからは全く予想できない本格ミステリー

控えめに言ってかなり面白い

これがだから倉知さんのファンを辞めきれない

そんな気にさせてくれる短編集でした

倉知淳『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』


冒頭でさらっと言いましたが

本書は、短編小説です

そして、みんな大好き『猫丸先輩シリーズ』の新作が最後に収録されていますv(≧∇≦)v イェェ~イ♪

『変奏曲・ABCの殺人』

『社内偏愛』

『薬味と甘味の殺人現場』

『夜を見る猫』

『豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ事件』

『猫丸先輩の出張』/猫丸先輩シリーズ新作

以上の6編で構成された短編集です

今回は、その中で3つのお話を一緒に見ていきましょう

『薬味と甘味の殺人現場』

被害者の口にネギが突っ込まれていて、さらに枕元にはケーキが3つ置かれていたという全くもって意味不明な殺人現場

なぜ、口にネギを突っ込み、枕元にケーキを並べたのかというホワイと解いていくお話です。

被害者の好物はケーキ

反対に嫌いな食べ物はネギ

ネギだけ突っ込まれている状態ならまだ、被害者に相当恨みのある人が殺害したと考えられなくもないのですが

それだとケーキが置かれていることが説明できなくなってしまいますね。

死者とケーキと長ネギと―この取り組み合わせには何の意味があるというんだ?

さっぱりわけが判らない―混乱することしきりの中本警部だった。

p.71より引用

皆さんならこの状況どう考えますか???

とは言ったものの、恐らくこの話のホワイを解ける読者はいないと思うので存分に倉知さんの世界観に浸りながら読むことをおすすめします。

本格ミステリーといわれる小説は多くありますが

その中でも、こんな結末は滅多に…いや、絶対に出会えない貴重なお話し

こんな話、こんな結末倉知さんくらいしか思いつかない

『夜を見る猫』

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猫ってたまーに何もないところをじーっと見つめているときありますよね??

普通は気にも留めない行動ですが

今回のお話では、何もないところをじっと見つめる猫ちゃん・ミーコが何を見ているのかというホワイを解いていきます

たまたま何もないところを見つめていただけというなら普通にある話ですが

ミーコの場合、同じところを3夜連続見ているのです

そして、何を見ているのか気になった由利枝があくまで理論的に推理していくのですが

まさか、ミーコが見つめていた先にあんな事件があるとは想像もできませんでした。

ってか、“何もないところを見ている猫”という

テーマでここまで書ける倉知さんの頭の中を覗いてみたいですね

もしかしたら、うちで飼っている猫が見つめる先にも…

私の布団からは、ミーコの斜め後姿が見えている。

そして、てんと座ったミーコは、水平線より少し上の角度を見ている。じっと見つめている。

p.106より引用

『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』

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流石、表紙作。

流石は倉知淳さん。

そう!こんな話が読みたかった!!!

これぞ倉知淳の作品でしょ!!(呼び捨てですいません)

くどいと思いますがまずタイトル。

ばっちりわけわからん!!(褒め言葉)

詳しく話してしまうとネタバレになってしまうのがとても残念…

タイトルの通りどう考えても豆腐で撲殺されたとしか思えない死体が発見された。という事件です。

舞台設定を含めこの話だけはなるべく予備知識なしで是非一読して頂きたい!!

それくらい面白い

というより、倉知さんらしい仕上がりになっています

設定、推理、などすべてが良い意味でぶっ飛びすぎてる!!

俯せで倒れた屍体とその周辺にぶちまけられた豆腐。屍体の後頭部には四角い物の角で殴打した傷跡がある。

どう見ても豆腐の角に頭をぶつけて死んでいるようにしか見えない。

p.137、138より引用

倉知ミステリーここにあり!!!

完璧に思い描いた殺人計画が思わぬ方向に進んでしまう『変奏曲・ABCの殺人』

人工知能にひいきされてしまった主人公のお話『社内偏愛』

そして、みんな大好き猫丸先輩シリーズの新作『猫丸先輩の出張』

詳しく紹介しなかった作品も実に倉知さんらしいユーモア溢れる(溢れすぎてる)作品でどの話も超絶品!!

どれも、癖が強い作品が多く、読み終わった後は思わず表情が緩んでしまう話ばかりでした。

短編集が大好きな私ですがその中でもかなり上位に食い込んでくるよね本作は。

なにより、いろんな倉知さんが楽しめるので

倉知さんの作品を初めて読むかたにはもってこいの一冊です。

個人的におすすめしたいお話は『社内偏愛』ですかね。

ページ数が少なく紹介するとネタバレしてしまうので避けましたが少しSFチックでとても好みでした。

むしろ、『社内偏愛』の話を掘り下げて中編として読みたかったくらいです。

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