シリーズもの

似鳥鶏さんの〈市立高校〉シリーズの順番と感想を紹介

市立高校シリーズの読む順番

今回はタイトルの通り似鳥鶏さんの代表シリーズ、〈市立高校〉シリーズの順番と簡単な感想を紹介していこうと思います。

やはり、〈市立高校〉シリーズの魅力は正真正銘の日常ものという事。

最近では、他殺体が出てくるものでも舞台が日常なら「日常の謎」といわれているそうなのです。

ですが、本シリーズは殺人事件だとかは一切出てきませんのでご安心を!!

 

それでいて似鳥さんのコミカルな文章と構成力のおかげでまるで漫画を読んでいるかのように読めるので今まで小説を読んでこなかった人でもサクッと読めると思います。

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1.『理由(わけ)あって冬に出る』


美術棟で噂されるフルートを吹く幽霊。

吹奏楽部の面々は送別演奏会を控えており、どうしても練習に集中したい時期。

だが、幽霊騒動のせいで部員が怖がって練習に参加してくれない。

そこで、吹奏楽部部長が騒動解決を依頼したのはにわか高校生探偵団。

彼らが解き明かした騒動の真相とは?

 

似鳥鶏さんの市立高校シリーズ第一弾。

しかも、デビュー作とは思えないほどの完成度の高さ。ユニークな内容でサクサク読めてしまいます。

 

内容はなんのこともない「日常」を題材としたミステリー小説。

個人的に好印象な部分は騒動のオチ。

この手のお話のラストは十中八苦、非現実的なものが多い気がします。

ですが本作は、現実でも可能かもしれない、と思わせるほどしっかりしたものでした。

2.『さよならの次にくる <卒業式編>』


「東雅彦は嘘つきで女たらしです」と書かれた怪文書が吹奏楽部の部室に貼られていた。

部員たちが犯人は誰かと騒ぐ中、とある人物が「私がやりました」と。

犯人は本当に彼女なのだろうか?

 

さて、市立高校シリーズ2作目。

本作は上記で紹介した『中村コンプレック』を含む4編が収録さています。

 

なるべく前情報をカットして欲しかったのであらすじも書きませんが3話の『猫に与えるべからず』。あれは逸材です。

ページをめくるたびに葉山くんの印象が良い方にも悪い方にも揺れ動きます。

ですが、あのラスト。「なるほど!!」と頷ける。

 

市立高校シリーズの2作目(下巻)『さよならの次にくる <新学期編>』の伏線が本作で仕込まれているので必ず本作を読んでから次を読むようにしてください。

3.『さよならの次にくる <新学期編>』


名探偵の伊神先輩は卒業してしまった。

一方葉山くんは進級し、名探偵抜きの新学期を迎えることに。

そこで、ベッタベタのイベントが発生…

廊下の曲がり角で可愛い1年生の後輩ちゃんと衝突!!

ああ、なんとベタな展開なんだろう。しかし、羨ましい。羨ましすぎます!!

そんなこんなで、後輩ちゃんこと、佐藤さんと知り合うことになった葉山くん。

彼女の話によると、入学以来怪しい男に後をつけられているとの事。

ストーカー撃退のために葉山くんは動き出すが…

 

前作に引き続き、連作短編集となっている本作。

連作ならではの感覚ですが、1つ1つの短編が最後に繋がった瞬間。

…あれは格別ですぞ!!

 

正直なところ、前作だけを読むとなんのこともない普通の短編集。という印象でした。

(しかし、3話は間違いなく傑作です)

ですが、上下巻のような関係性のある前作と本作。

それの下巻を読んだら前作を含めて、評価が一変しました!!

前作一冊をかけて壮大な伏線を張り巡らせ、本作で回収…。

…似鳥さん素晴らしすぎます。

4.『まもなく電車が出現します』


1作目、2作目の事件現場となったお馴染みの美術棟が封鎖され、クラブや同好会の面々は新たな部室を探すことに。

そこで、美術室の一部である「開かずの間」を鉄研と映研が取り合うことに。

しかし、翌日その「開かずの間」の中に突然鉄道模型が出現。

では、鉄研はどうやって「開かずの間」に模型を置いたのでしょうか?

 

さて、市立高校シリーズ第3弾(シリーズとしては4冊目)です。

本作のお話は完全に独立している短編集。

特に、4編目の『嫁と竜のどちらをとるか?』が私は一番好み!!

 

これは市立高校シリーズ全体を通して言えることですが、無理くり作った日常の謎ではなく、日常の中で偶然に出会ってしまった日常の謎を扱っているお話が多いのです!!

やはり、日常の謎はなるべく自然に出会っている方が共感が持てますし「うん、うん、わかる」と頷けます。

5.『いわゆる天使の文化祭』


文化祭が目前となったある日のこと、いつも通り生徒が登校すると目つきの悪いペンギンとも天使とも取れるイラストが…

しかもその天使のイラストは1枚だけではなく、部活にちなんだ格好の天使があちらこちらに。

なんて手の込んだ悪戯なんだ。

 

はい、市立高校シリーズの第4弾です。

今回は久々の長編。1冊丸々この文化祭天使事件について書かれています。

 

いやー、完璧にやられました(^_^*)

似鳥さんの思惑にしっかり、ばっちり嵌りました。

どんなトリックだったのかは読んでからのお楽しみです♪

 

にしても、本作での葉山くんが見せたロジックは伊神さんのそれを彷彿させるほど…。

葉山くん成長しましたね(*´ω`*)

最初の頃は伊神さんに任せっきりだった推理も今では完璧とはいきませんが、少しづつ出来るようになってきてます。

こうやってキャラクターの成長を見守れるのもシリーズものの醍醐味ですよね♪

6.『昨日まで不思議の校舎』


超自然現象研究会が配布している「エリア51」で特集が組まれていた”市立七不思議”。

その七不思議のひとつ「カシマレイコ」を呼び出す放送が鳴り響く…

もちろんだが、そんな生徒は存在しない。

他にも、「口裂け女」や「一階トイレの花子さん」の悪戯までもの見つかる。

なぜこの3つでなければならないのか?

この悪戯を仕掛けたのは誰なのか…?

 

さて、市立高校シリーズの第5弾(6冊目)です。

学園ミステリーではすっかりおなじみの学校の七不思議を題材にしていますが、もちろん大人の方も充分に楽しめます(^^♪

 

なんというか本作が市立高校シリーズの中で一番似鳥さんの「文章」、「構成」、「物語」。

この3つを堪能できる気がします。

 

卒業したのにまだまだ物語は現役の名探偵・伊神さんなどお馴染みの面々が活躍しますが、個人的に一番気になっていたのが葉山くんの成長。

伊神さんの卒業後からの成長は本当に目が離せません!!

毎度、新刊が発売されるたびに「今回はどれくらい成長した葉山くんをみれるのかな?」とうきうき気分です♪

 

あれ?ってか私ほぼ毎回「葉山くんの成長が~」云々言ってませんか?

しかし、市立高校シリーズほどキャラクターの成長を楽しめれミステリー小説はありませんからね(*^-^*)

7.『家庭用事件』


『不正指令電磁的なんとか』『的を外れる矢のごとく』『家庭用事件』『お届け先には不思議を添えて』『優しくないし健気でもない』。

上記の5つの謎を収録した連作短編集です。

 

個人的におすすめしたいのは『不正指令電磁的なんとか』と表題作の『家庭用事件』、さらに『優しくないし健気でもない』の3編。

『不正指令電磁的なんとか』は懐かしの1作目『理由(わけ)あって冬に出る』の幽霊騒ぎ直前の映研とパソコン研究会の間で起こった柳瀬さんの取り合いが描かれています。

 

そして、表題作『家庭用事件』では、”突然ブレーカーが落ちた”という本当にどんな人にでもあるような日常の謎がテーマです。

ブレーカーが落ちた謎からちょっと意外な真相までを約30ページでまとめているだけでなく読み応えも充分あるので驚きでした。

 

そしてもう一つ、『優しくないし健気でもない』では、これまで作中で語られることのなかった葉山一家のとある秘密が…。

似鳥さんにしてやられました…

この流れで巻末にとっておきの特大ネタをぶっこんでくるとは。

新刊が待ち遠しいシリーズもの

しつこいようですが、巻を追うごとに少しづつ成長していく葉山くん。

間違いなく、新刊が待ち遠しい理由の一つです。

 

しかし、似鳥さんが書くコミカルなキャラクターの掛け合いや時折見えるユーモアあるセリフ、言い回し。

これがたまらんのですよ(*‘ω‘ *)

皆様も気になったらぜひ読んでみてください(o_ _)o))

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