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【叙述トリックの名手】折原一さんのおすすめ作品5選

折原一さんのおすすめ作品5選

叙述トリックの名手。

この称号に相応しいのはもちろん折原一さんですよね。

「そもそも、叙述トリックってなんぞや?」という方もいるかもしれませんので簡単に説明させていただきます。

叙述トリックとは、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う技法の一つです。

例えば国籍、例えば時間や場所、例えば性別。

一人称が「僕」だと、文章のみの小説だと先入観で男だと思いますよね?

実はその「僕」はなんとびっくりめちゃめちゃ可愛い女の子だった。

みたいな感じのやつです。

折原一さんの倒叙トリックはこんな安直なものではありません。

もっと複雑で、「この作品倒叙トリック使うで~」といっても確実に展開が先読みできないほど完成度の高いものばかりです。

前置きが少し長くなりましたが折原一さんのおすすめの作品を5作品ピックアップして紹介していきます。

皆さんの読書の参考になれば幸いです(o_ _)o))

1.『異人たちの館』


フリーライターの島崎潤一の元に1件の依頼が。

それは、ゴーストライターとして、失踪中息子・淳の一生を本にして欲しい。という内容だったのです。

報酬額は200万…

その金額が決め手となり、仕事を引き受ける事にしたのですが、淳の過去の資料を読み漁っているうちに、島崎の周囲で奇妙な出来事が起こり始めます。

折原一さんの作品で自他共に認めている「代表作」です。

ご自身で、「マイベスト」とも言っているのですが、ぶっちゃけ、折原さんの作品の中でも桁が違います!

もちろん、どのお話も魅力的なのですが、本作に関しては細かな伏線の張り方と仕掛けが上手く噛み合って、折原一さんの手の上で踊らされることに…。

富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。売れない作家島崎に舞いこんだゴーストの仕事―。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。この一家には、まだまだ秘密がありそうだ。

2.『倒錯のロンド』


新人賞受賞に向けて魂を込めて執筆した『幻の女』という小説が盗まれてしまった。

しかも、『幻の女』は別の著者名で新人賞を受賞してしまう…

違う、それは俺の作品だ。本当なら俺が受賞していたんだ…

これまた折原一さんの代表作の一つです。

『異人たちの館』か『倒錯のロンド』のどちらかから折原一さんにハマったという人も多いのでは?

個人的にツボだったのは、第3部の直前に「今からどんでん返しがありますよ〜」と予告が入ったところです。

とは言え、読者への挑戦的なものとは違いますよ。

読者への挑戦ならもっと批判されていることでしょう。

だって主人公が……

本作に関しては「プロットの組み方が苦手だった」という意見があります。

ですが、個人的には海外ミステリーを読み慣れていたら充分読めると思います。

単純に好き嫌いもあると思いますが^_^;

精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。―その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。

3.『倒錯の死角』


ベッドの上から見てるスラリとした白い足。

男はただ向かいのアパートの201号室に住む女を覗くことを純粋に楽しんでいたのです。

しかし、ある事件がきっかけで物語は動き出すのですが…

俺が201号室を覗いているのはバレてない…はずだ…

私が覗かれていることを知っているのはバレてない…よね?

折原一さんのお話を堪能したいのであれば、本作を読むことを強くおすすめします。

細かい点での伏線の張り方、伏線の回収、ストーリー展開の仕方が上手すぎます!!

もし仮に、先ほど紹介した『倒錯のロンド』を読んで面白くないな。と感じたならぜひこちらも読んでみてください。

確実に折原一さんの見る目変わりますよ?

折原さんに変態を書かせたらダントツでうまいんですよね。なんででしょうか(。-∀-)

ベッドの上に白くすらりとした脚が見える。向かいのアパートの201号室に目が釘付けになった。怪しい欲望がどんよりと体を駆けめぐる。あちら側からは見えないはずだ―屋根裏部屋から覗く男と覗かれる女の妄想がエスカレートし、やがて悪夢のような惨劇が。

4.『グランドマンション』


タイトルの通り『グランドマンション』というマンションを舞台とした連作短編集です。

マンションを舞台とした日常ほのぼの系…

というわけではもちろんありません。

そのマンションに住む住人はもうクセの強すぎる人ばかり。なんなら管理人すらも変人です(;´∀`)

そんなクセの強い面々が住まうマンションで、騒音問題やらストーカー、詐欺などなど住人たちが次々に起こす問題。

しかし、そのトラブルの先にはある秘密が…。

よ~く考えると折原さんの作中で「騒音問題」「ストーカー」「詐欺」なんかが出てくるんです。

これだけ要素が揃っているのですから最後に何かでかいのが来る。と考えない方がおかしいというもの。

その期待を裏切らず、なんなら期待を遥かに超え叙述トリックで魅せてくれるので本作はファンにはたまらない作品でしょう。

他にも、小さいですが爆発力がえげつない爆弾が何個も仕掛けられているのでご注意を。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

5.『ポストカプセル』


15年後に届けられた手紙。

内容は、ラブレター、遺書、脅迫状、礼状、文学賞の受賞通知と様々です。

その遅れ過ぎた手紙を受け取った人たちが送り主にコンタクトを取れる。というお話。

本作は、連作短編でもあり、短編集でもあり、そして長編でもあるのです。

最初読んだときは「1話完結の短編か。」くらいで読んでいたのですが終盤だれも予想すらもできない人物関係がうっすら見え隠れして驚かされました。

やはり折原一さんの作品は一筋縄ではいかないようですね。

ラブレターが、遺書が、脅迫状が、礼状が、文学賞の受賞通知が、15年遅れで届いたら――?心温まるはずの善意の企画(?)の裏に、驚愕の真相が……!?

今回はここまで

”叙述トリックの名手”こと折原一さんのおすすめ作品を5作紹介してきましたがいかがでしたか?

デビューから今までに発売した本はほとんどが叙述トリック。

1つのジャンルである叙述トリックをひたすら書き続け読者を満足させられる折原さんの作品は本当にすごいと思います。

とにかく、ミステリー小説でよくある「やられた!!」が好きな人は一度、折原さんの作品を読んでみてください!!

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