厳選小説まとめ

【ミステリー小説おすすめ50選】本当に面白い作品だけを厳選しました【国内編】

いきなりですが、私はミステリー小説が大好きです。

この記事では、本当に面白いと思ったミステリー小説を紹介したいと思います。

 

ここで紹介されている作品は、私が個人的に厳選したものなので、「これは定番過ぎじゃないか…」というミステリー小説もしばしば。

そこはお許しくださいm(_ _”m)

ただ、ここで紹介している本は自信をもっておすすめしています。

少しでも気になった作品があれば読んでみてください。

 

ルールとして…

厳選時のルール
  • 国内のミステリー小説のみ
  • 作家さん1人につき、最大3作まで

上記のルールのもと厳選しました。

では、”最高に面白いミステリー小説おすすめ50選”を書いていきます。

ぜひ参考にしてください。

Contents

1.『わざわざゾンビを殺す人間なんていない。』


全人類がウイルスに侵され、死ねば誰でもゾンビ(活性化遺体)になるという独特の世界観で繰り広げられるミステリー小説。

そんな世界でとある細胞活性化研究者が密室の中で、ゾンビ化してしまいます。

しかし、被害者の体には抵抗したような傷があり自殺の線はほぼ無く…。

さて、犯人は密室の中どうやって被害者を殺害したのかというお話。

 

ゾンビが存在する世界を軸に綿密に練られた設定に、小林泰三さんらしい推理のロジック。

控えめに言って最高!!

 

それにゾンビの踊り食いがたまらんですよ…(*≧∀≦*)

そこまでグロくはないなで、ゾンビ系が苦手…って人にもぜひおすすめしたいミステリー小説です。

2.『アリス殺し』


地球と不思議の国の世界。2つの世界で織り成される物語をダークファンタジー風の味付けで仕上げたミステリー小説。

 

作中では、ほとんど地の文が使われてなく、会話が中心で世界が広げられています。

原作である『不思議の国のアリス』に則り、言葉遊びが多用されているの特徴的。

言い回しが多少くどいので、そこが好き嫌い分かれるポイントかと。

 

本作の世界観にハマったらシリーズ2作目『クララ殺し』、3作目『ドロシイ殺し』も読みましょう。

どちらも『アリス殺し』同様の衝撃を味わえること間違いなしです!!

とにもかくにも、ミステリー小説好きとしては1度は目にしておきたいシリーズモノなのです♪( ´▽`)

3.『リラ荘殺人事件』


言わずと知れた、本格ミステリーの金字塔。ミステリー好きなら必読の小説です。

 

かつては、個人の別荘として使われていた寮「リラ荘」。

その寮に7名の大学生が訪れたところから事件が動き出します。

次々殺人が行われる、本格ミステリーお馴染みの連続殺人事件。

 

どのトリックとても素晴らしく、鮎川哲也さんの傑作と言われているのも納得です。

 

そしてミステリー読みとして一番テンション上がる謎。

「どうして、毎回死体の側にトランプのカードが置かれているのか」という、ホワイダニットにも注目。

 

本作はかなり古いミステリー小説という事と構成がとてもシンプルということで賛否両論あります。

ですが、ここで一言いわせて下さい。

「名作はどれだけの年月が経とうと名作なのだ!!」

4.『体育館の殺人』


エラリークイーンを彷彿させる理論展開から”平成のエラリークイーン “とまで呼ばれる、青崎有吾さんのデビュー作!!

ライトノベル寄り文章で、誰でも読みやすい仕様。

なので、ミステリー小説をあまり読まない人も安心して読めます。

 

「ラノベ寄りの文章?」と侮らないでくださいね。

文章からは想像もつかないくらいしっかり作り込まれた本格ミステリーなので、本格ファンからも高い評価を得ています。

 

放課後の旧体育館で、放送部の部長が何者かによって殺害されました。

しかも、事件現場の舞台袖は密室状態にあったのです。

警察曰く、犯行可能な人間が1人…。

 

それは、女子卓球部部長のみとはっきり言うのだ。

死体発見時に居合わせた柚乃は、部長の容疑を晴らそうと校内一の天才と言われる、裏染天馬の元へ。

本当に卓球部部長が真犯人なのか⁇

 

実は最初は本作を疑ってたんですよね。本当にあのクイーンばりのロジックを読ませてくれるのかと…。

 

そんな気持ちを抱きつつ、いざ事件解決のシーンまで行くと、本当にクイーンを思わせるロジックでした!!

しかも、クイーンの全盛期のあのキレッキレのロジックだったんですよっ⁈

もう、面白くないわけがない。

5.『ジェリーフィッシュは凍らない』


特殊な技術で開発された小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉に乗っているのは開発メンバー6人。

〈ジェリーフィッシュ〉の長期航空試験で性能の最終確認をしていた。

ところがフライト中。つまり、密室状態の艇内でメンバーの1人が死体で発見される。

さらに不幸なことに、小型飛行船の暴走により彼らは雪山に閉じこれられてしまう。

そして、雪山を舞台に次から次へと犠牲者が……。

 

ザッとあらすじを書いただけでもこの面白さ!!

架空の科学技術(小型飛行船を開発した技術)が設定されているのですがその背景もしっかり作り込まれていて物語に入り込みやすい。

 

密室という一種の不可能犯罪。犯人はいかにして姿を消したのか。

それ以前にどうやって彼らを殺害したのか。

と言った感じで本格ミステリー好きも唸る謎なので一度読んで欲しいおすすめのミステリー小説です。

6.『ブルーローズは眠らない』


上に同じく市川悠斗さんの長編ミステリー小説です。

『ジェリーフィッシュは凍らない』で活躍した男女刑事コンビが再び登場します。

前作で見事なまでの推理を披露し、事件を解決に導いたあのコンビの推理がまた楽しめるとは、嬉しいですね(≧∀≦)

 

それに、コミカルな掛け合いも健在!!

本作も隅から隅まで楽しませてもらいました(*^▽^*)

 

マリアと漣は、同時期に幻の青い薔薇を開発したと主張する2人の調査に乗り出しました。

両者への面談直後、温室内で切断された首が発見されます。

室内はもちろん完璧な密室…。

そして、密室状態の温室内には縛られた生存者と「実験体七十二号がお前を見ている」という血文字が残されていました……。

 

壮大なトリックをいくつか仕掛け読み手を翻弄します。

それに、合間で語られる日記の謎に、密室トリック。

本格ミステリーの楽しさがギュッと1冊に詰められた傑作です!!

7.『屍人荘の殺人』


デビュー作にして前代未聞の3冠っ!!

  • 『このミステリーがすごい!2018年版』第1位
  • 『週刊文春』ミステリーベスト第1位
  • 『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位

おすすめのミステリー小説として紹介するのに不足なし。鮎川哲也賞が生み出した大作。

 

世界観、ロジック、プロットの組み方。

どれも最高に素晴らしかったです。

 

クローズドサークルの作り方なんてもうびっくりとか言うレベルを超えてますよ!!

つい、「あ〜やられた〜、そうきちゃう⁈」って声が漏れましたσ^_^;

 

映画研究会の夏合宿に同行して曰く付きのペンション「紫湛荘」を訪れたミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介。

同じ大学の探偵少女・剣崎比留子も加わりいざペンションへ。

そして、合宿1日目の夜。夏合宿と言えばやっぱり肝試しだよね。と出かける映研一行。

 

いや、こんな事態想定してない。なんでこいつらがこんなところに……

しかし、想定外の事態は連続殺人の幕開けに過ぎなかった。

8.『すべてがFになる』


第1回メフィスト賞の受賞作で、森博嗣さんの傑作「S&M」シリーズの記念すべき1作目。

あのなんでもありの「メフィスト賞」の第1回受賞作、これはぜひ読んでおきたいミステリー小説です♪

  • 孤島
  • クローズドサークル
  • 切断死体
  • 密室

こんなにも本格ミステリー好きの好物を詰め込んでいるんです。

「もう、本格ミステリーのハッピーセットかよっ!!」

大好物を目の前に出せれ、ワクワク、ドキドキしていたら最後のデザートで、あの壮大なトリック。

……森博嗣さん、そんなのありなんっすか…。

 

本作はミステリー単品としてもおすすめなのですが、個人的には「S&M」シリーズを丸ごとおすすめしたい作品です。

9.『ドッペルゲンガー宮《あかずの扉》研究会流氷館へ』


新入生の二本松飛翔は《あかずの扉》研究会に入会することに。

 

本作の面白さはなんといっても《あかずの扉》研究会に所属する個性溢れる面子!!

自称名探偵、解錠が特技の人など、とにかく癖の強すぎるメンバー6人からなるサークルなんです。

 

それで今回《あかずの扉》研究会が挑む謎は…

西洋建築物・流氷館で行われる推理ゲームに招待された招待客が拉致られ、気づけば、全く同じ間取りを持つ流氷館に移動していた、という謎です。

 

本作には言った通り2つの館が登場するわけですが、タイトル通りまさしくドッペルゲンガー。

もちろん、面白いのはキャラやアイディアだけではありませんよ。

散りばめられたというよりは、ばら撒かれた伏線。こちらにもぜひ注目して読んでください。

10.『ハサミ男』


ミステリー小説をおすすめするわけですから、この作品を忘れちゃいけませんね♪

本作は“犯人が犯人を暴く”ミステリー小説です。

 

……ん?こいつ何言ってんだ⁇

そりゃ、そう思いますよね。私も友人からこの説明を受けてそう思いましたもん。

 

磨き上げたハサミで美少女達を殺害する手口から「ハサミ男」と呼ばれている犯人が主人公。

ハサミ男の犯行は3人目の美女を殺害しようと綿密に調べ上げいざ犯行へ!!

しかし、ハサミ男を待っていたのは、自分の手口を完全に真似されて、殺された美女の死体だったのです。

自分以外の人間に彼女を殺害する動機があるのか…。

11.『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』


ラノベ記事でも紹介しているのですが、本格ミステリー小説と言えばそうなのでこちらでも紹介させてください。

  • 孤島
  • 密室
  • 首なし死体

こんな、本格ミステリー小説の詰め合わせが、ミステリー小説に分類されないはずがない!!(まぁ、ラノベにも分類出来るのですが…。)

 

しかし、ラノベ風の本格と侮っていると最後の2連続どんでん返しに腰を抜かしますよ。

あのシーンはまさしく本格ミステリーのそれ。

 

西尾維新さんの魅力の1つである”言葉遊び”は本作にもパンパンに盛り込まれています!!

クビキリサイクルを始めとする「戯言」シリーズはどの巻も面白いのですが、巻を追うごとにミステリー要素がみるみる削ぎ落ち、最終的にバトル小説になってしまいました…

まぁ、あの言葉遊びが見たいので全巻読んだのですが(*゚∀゚*)

12.『眼球堂の殺人 〜The Book〜』


理系&館ミステリーとして完成度が高く、建築マニアにはおすすめしたい「堂」シリーズの1作目。

 

これは館ミステリーあるあるなんですが、最初のページだけ建物の見取り図が使われていて後々「あれ、これどんな内装だったって⁇」ってなりますよね。

しかし、本作は随所に見取り図が使われており、確認の手間を軽減しつつ謎解きを楽しめる親切設計なんです!!

 

それに、本作に登場する魅力的すぎる「眼球堂」という建物。

ミステリーでは、多くの館や建物が、殺人の舞台として使われてきましたが、その中でもこの建物はかなり好みです。

現実では絶対に無理な設計ですが、ページを開いて見取り図を眺めているだけでワクワクが止まりません。

 

「眼球堂」の気になる内装は…

そうですね、ここで紹介しても良いのですが、本作を最大限に楽しんで欲しいの、で読んでからのお楽しみにという事で勘弁してください。

13.『○○○○○○○○殺人事件』


『○○○○○○○○殺人事件』と、タイトルの前半が伏せ字になっているミステリー小説。

つまり、この小説は犯人当てではなく、”タイトル当て”なのです!!

いいですね、さすがはメフィスト賞を受賞した小説、趣向が新しい。

 

秘境好きの成瀬が運営するブログをきっかけに6人の仲間と知り合った。

このうちの2人である黒沼夫妻は小笠原諸島のある孤島に住んでいて、毎年夏になるとそこでオフ会を開催します。

 

そのオフ会は今年で4回目。

今年は成瀬が上木らいちという謎の美少女を無断で同伴させ、一悶着あったがどうにかオフ会は開催されました。

今までと違うオフ会のなか、孤島に到着した彼らを待ち受けていたのは謎の失踪と殺人事件でした…。

 

作者の早坂吝さんの発想は読者の斜め上を行きます。

なぜ、舞台が絶海の孤島でなければいけないのか。

この謎が解明された瞬間、物語の世界観はびっくり返り、「え、なに言ってるの?」となってしまいました。もちろん、良い意味で。

本作が『傑作か、はたまた迷作か』一度ご自分の目で確かめてみることをおすすめします。

14.『恋と禁忌の述語論理』


主人公となるのは大学生の森帖詠彦(もりじょう えいひこ)。

詠彦はある日、北関東に住んでいる天才数理論理学者の叔母・硯(すずり)のもとを訪ねます。

この展開からすると、詠彦と硯がまるで、ホームズとワトソンのようにコンビを組み難事件を解決していく。と考えますが違います。

では、なぜ詠彦が硯の元に訪れたのかというと、すでに解決された殺人事件の真相を証明してもらうためです。

 

……ん??

わかりますその気持ち。私も実際に読んでいて頭の上に、はてなマークがびっしりでしたから。

 

具体的には、他の名探偵が導き出した事件の真相を硯が否定して別の推理を与える。というミステリー小説です。

 

実は本作はメフィスト賞を受賞しているのですが、その時の表紙がぱっと見、青春モノ。

なので、ガチガチの本格ミステリー好きの人はあえて読まなかった人もいるのでは?

そういう人はぜひ安心してください。

本作は、ガッチガチの本格ミステリーである。

そもそも、メフィスト賞を受賞した小説は面白いに決まっています(≧▽≦)

15.『探偵が早すぎる』


ちょっと変わったミステリー小説を得意としている井上真偽さんが書く、とにかく色々と早すぎるミステリー小説。

この探偵タイトルにある通り”早すぎる”。

どのくらい早いのかと言うと、事件が起こる前にトリックを見破り、犯人を特定してしまうんです。

 

「事件が起こってもいないのに犯人特定?そんなの無理でしょ!!」

言いたいことはわかります。そう思う方にこそおすすめしたいミステリー小説なのです。

 

この『探偵が早すぎる』ですが、その設定ゆえにエンタメ性が非常に高い。

しかし、ただ単に早いのではない。

ミステリー小説らしく、しっかりとした理論の元に推理しています。

『なぜ、事件が起こる前に殺人計画を見抜けたのか』を理論的に説明してからのトリック返し。あれは惚れますわ…。

16.『十角館の殺人』


満を持して超王道の本格ミステリー登場。

ミステリー好きの人に「おすすめの小説ってなに?」と聞けば…「十角館の殺人」と、10人に7人くらいは答えるでしょう。

 

他のブロガーさんも本作をおすすめしているので、さすがに単純かとは思いましたが、つまりは、それだけこのミステリー小説が面白いという事です。

 

作品全体から滲み出るミステリーの雰囲気。

そして、すべてが「要素」になっていくあの感覚…。

これを知ってミステリーにハマるなと言う方が無理な話ですよ。

17.『迷路館の殺人』


綾辻行人さんの「館」シリーズ3作目。

実は、本作はシリーズの最高傑作と言われている『十角館』の次に評価されているお話なのです。

確かに、単純な衝撃度で言うなら引き分けですね…。(どっちも好き過ぎて優劣付けがたい)

両方面白いので読むならどっちも読んでみてください!!

 

「館」シリーズは安定・安心で面白いので基本的に順番よく全巻読むことをおすすめしますが、その中でも『十角館』、『迷路館』、『時計館』の3作は間違いなく傑作。

ミステリー小説好きとして「館」シリーズはぜひ手に取って欲しい作品なので、気になった方は1作目から順番に読んでみてください♪

18.『時計館の殺人』


伏線の張り方とトリックがとても丁寧で、フェアな感じ。かなり好印象でした。

「時計館こそが館シリーズの最高傑作だ」と言う人も多いのではないでしょうか。

個人的な感想は、『十角館』に遅れを取らない傑作でした。

 

さらに、本作はシリーズの中で最大級の仕掛けがあります。

トリックのための伏線というわけでなく、よりアイディアを輝かせるための伏線。

このアイディアの着目点が大変素晴らしく脱帽です。

 

詳しくは書けませんので、どんなアイディアかは読んでからのお楽しみということでお願いします!!

とにかく私からは一言

時計に騙されないで……。

19.『密室殺人ゲーム王手飛車取り』


ネットでのみ繋がっている5人のサークルメンバー。

ミステリー小説好きが高じて、実際に殺人事件を起こし、他のメンバーに推理問題として出題していきます。

「犯行現場は、〜でこういう人を殺しました。さて、君らにこのトリックが解けるかい?」

といった感じのかるーいノリで殺人が起こります。

 

本作の面白いところは、登場人物の推理レベルに「差」があるという事です。

上手くレベルが違い、おかげで読み手は5人のうち誰かの推理レベルと一致します。

そして、その「差」にすら終盤であるタネが…。

20.『密室殺人ゲーム2.0』


上で紹介した小説の続編に当たるお話です。

前作に続き、5人の推理マニアを軸に繰り広げられる推理合戦です。

 

問題として出題された事件は他の誰でもなく、彼らが実行しているもの。

殺す人間は誰でも、どんな人でも良かったのです。

つまり彼らは、名探偵でもありながら殺人鬼でもある。

 

本作に限らず、シリーズ全体に言える事ですが、フーダニット(誰が犯人なのか)、ホワイダニット(犯行動機)はもうすでに明確なのです。

つまり、本シリーズはハウダニット(犯行方法)にのみ特化したミステリー小説なのです!!

 

本来、ミステリー小説の面白いところは誰が犯人なのかを当てること。

しかし、ハウダニットにのみ特化したこの設定がまた面白いのです(*´Д`*)

21.『双頭の悪魔』


有栖川有栖さんの「学生アリス」シリーズ第3作目。

“2つの場所で同時に起こる殺人事件をそれぞれの場所で推理する”という設定。

「ザ・本格ミステリー」と言いたくなるようなお話で大満足(*´∀`*)

 

通販で購入していざ届くと「あれ、なんかこの本重くない?」と思いましたが、それもそのはず。

文庫本にして約700ページとかなりボリューミー。ですが、その分楽しみもてんこ盛り。

なんと、1冊の中で3度にわたり「読者への挑戦」が出てくるんです!!

 

そして、あの伏線の張り方&回収の仕方が大変素晴らしく惚れ惚れしてしまいます。

本作から読んでも十分すぎるくらい楽しめますが、もっと楽しみたい人は前2作である『月光ゲーム』、『孤島パズル』を読むことをおすすめします。

22.『46番目の密室』


有栖川有栖さんによる「作家アリス」シリーズ(火村英生シリーズ)の記念すべき1作目。

 

45に及ぶ密室トリックを発表してきた大作家・真壁聖一。

軽井沢にある彼の別荘に招待された火村とアリスは真壁の無残な姿を目の当たりにする。

彼は、発表予定だった”46番目の密室”によって殺害されてしまったのか…?

 

有栖さんの小説は、読み手が見逃してしまいそうなほど僅かな物証から隙のないロジックを組み立て、誰もが納得する犯人を示して見せるんです。

このロジックがハマった時がまた爽快で、1冊読むと2冊、3冊……と次から次へと有栖さんの小説を読んでしまいます。

 

「ミステリー作家のおすすめは?」と聞かれると有栖川有栖さんか綾辻行人さんと答えるくらい大好きな作家さんです。

その作家さんを代表するシリーズの1作目。これを読まなくては始まりませんね♪

23.『崩れる脳を抱きしめて』


葉山の岬病院の研修医・碓氷蒼馬は、脳腫瘍を抱える・弓狩環に出会います。

碓氷は弓狩の担当医になり、親しい間柄に。

ほどなくして、広島へ帰った碓氷の元に「弓狩さんが亡くなった」という連絡が…。

 

慌てて葉山の岬病院に戻る碓氷だが、院長に「君は一度も弓狩環さんを診察していない。全て君の妄想なんだよ」といわれてしまう。

愛した女性は、本当に幻なのか。

 

一時期、ミステリー界を騒がせた傑作。

前半の展開にはうんざりしましたが、後半からの物語の激変ぶりに圧倒され怒涛の勢いで読破。

 

初版本の帯には『圧巻のラスト20ページ』と書かれていますが、あれは嘘。

正しくは、『圧巻のラスト87ページ』です(^^♪

24.『殺しの双曲線』


差出人不明の招待状が届き、雪の山荘に集められた6人の男女。

彼らの到着後、雪に囲まれた山荘は交通も連絡手段も途絶えてしまう。そして殺人事件が…。

辺りを雪で覆われた山荘に閉じ込められ殺人事件が起こる。

 

ミステリー小説ではド定番の設定です♪

ベタな設定だからこそ、その分実力がはっきりします!!

 

さらに、本作は、アガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』をオマージュしたミステリー小説。

 

西村京太郎さんと聞くと、テレビドラマでおなじみの『寝台特急殺人事件』をイメージするかもしれません。

「2時間ドラマでよくやる、トラベルミステリー系を書く人でしょ?好みじゃないし、本当におすすめなの⁇」

と、疑っている方にこそおすすめです!!

そのイメージは本作を読めば確実に崩れ去るでしょう。

25.『殺戮にいたる病』


我孫子武丸(あびこたけまる)さんの最高傑作はなに?

この質問をミステリーマニアに投げかけると真っ先に上がるであろう作品がこちら。

 

東京の繁華街で猟奇的殺人を起こす、かなり頭のぶっ飛んだ犯人。

犯行描写はあまりにもグロテスクでつい読み飛ばしたい衝動に駆られてしまいました…σ(^_^;)

 

本作はどんでん返しで有名なミステリー小説。

それを十分把握した上で細心の注意を払って読んでもきっと騙されることでしょう。

 

私は、作品の流れを分かっていても騙されたくらいです。

どんでん返し、ミステリー小説が好きな方は多少グロを我慢しても読んでおくことをおすすめします。

一言でいうなら「ミステリー小説の傑作にして本当のどんでん返しを味わえるお話」。そう、それだけ。

26.『倒錯のロンド』


「叙述トリックの名手」と呼ばれている折原一さんのお話でも特に、このミステリー小説がおすすめ。

さすが、叙述トリックの名手というべきか。その名に恥じない「やられた感」を味わえる名作でした。

 

ある男が書いた小説盗まれてしまいます。

それ小説は、男が魂を込めて書き上げたまさに力作。

今度出そうと思っていた推理小説の新人賞を受賞すること間違いなしと自負もしていた。

それなのに、盗まれてしまったせいで、俺の「幻の女」が別の著者名で新人賞を受賞してしまった。

違う…それは、その作品は俺が書いた小説なんだ…。

 

とにかく、トリックが素晴らしい(*゚∀゚*)

あまりに作り込まれた芸術的なトリックを前に思考が停止してしまいました。

そして、数秒後に「やられた」感が訪れ興奮したのを覚えています。

終盤のあのどんでん返し。あれも絶品でした(≧∇≦)

27.『異人たちの館』


上に引き続き折原一さんのミステリー小説。

長崎は売れない作家。生計を立てるためゴーストライターをやる事に。

ある日、裕福な中年女性から依頼が舞い込んで来ます。

その依頼というのが失踪して、恐らくすでにこの世にいない息子の伝記を書いて欲しい。というもの。

依頼を引き受けた長崎は膨大な資料を読み進めながら彼の生涯を追って行くのですが…。

 

と、こんな感じのあらすじ。

基本的に3人称で書かれているのに所々1人称で書かれた断片的な文章。

「これは何かあるぞ」と思いながらページを捲ってましたが、あの結末は予想していなかった。

 

ちなみに、本作は、折原さん自身が「マイベスト」だと述べています。

そんなこと言われたら読むしかないですね♪

28.『密室の鍵貸します』


東川篤哉(ひがしかわとくや)さんの「烏賊川市(いかがわし)」シリーズデビュー作。

 

なんて、最悪な日だ…。

彼女に振られるだけでなく、その彼女。いや、元彼女が背後から何者かに刺され、4階から突き落とされて死んだ。

さらに、その夜一緒にいた先輩も俺が気づかぬ間に浴室で刺されて死んでいた…。

一夜にして2つの殺人事件の第一容疑者ってわけさ。

二度言おう、今日は最悪な日だ。

 

「これが本当にデビュー作?」と疑ってしまうほどのテンポの良さ!

無駄な文章が無いので読み手の読みやすいテンポで一気読みすることができます♪

 

さらに、場面場面にユーモアを散りばめていて、東川さんの世界観に「ストンっ」入り込めるんですよ!

 

東川さんと言えば『謎解きはディナーのあとで』で有名。

やはりと言うべきか…あのコメディ風の掛け合いはデビュー当時からだったらしい。

「クスっ」と笑えるユーモアミステリー、ぜひお手に取ってみてください。

29.『完全犯罪に猫は何匹必要か?』


引き続き東川さんの「烏賊川市」シリーズ。こちらは3作目となっております。

 

招き寿司チェーンの社長さんが大金を叩いて探偵・鵜飼杜夫に飼い猫の捜索を依頼。

その直後、依頼主がなぜか自宅のビニールハウスで殺害されてしまいます。

不可解なことに、現場には巨大な招き猫が?

調べてみると、同じような事件は10年前にも起きていて、解決の鍵を握るのは猫ちゃんなのです。

 

やはり、何度読み返しても本作がシリーズ最高傑作だと思います。

ユーモアのキレ、推理の展開、意外性…どれを挙げても大変すばらしいものでした。

30.『館島』


十文字臣一氏が所有する4階建で六角形の別荘にて謎の転落死が起こります。

亡くなったのは臣一氏。しかし、転落死したはずなのに転落現場がないのです…

その事件から半年後、事件関係者は再び現場に集められるのですが、ここで予想通り殺人事件が発生。

そして、これまたお約束ですが、嵐によって島は孤立してしまいます。

 

さて、3作連続で東川さんですが、これは一味違いますよ。

前2作はユーモア溢れる作品をおすすめとして紹介していましたが、本作は、ユーモアを削り、より本格ミステリーらしさを演出したもの。

とはいえ、普通の本格よりはキャラが濃かったり、キャラ同士の掛け合いがユーモアであったりはしますが。

ミステリーファンとしては館モノの1作として、おすすめしたいお話です。

東川さんのファンならば是非一度お手に取ってみてください。

31.『ミステリー・アリーナ』


ある屋敷で起こった殺人事件を人気のテレビ番組『推理格闘技』に出演している“ミステリー読みのプロ”達があれこれ推理合戦するお話。

だが、出演者が事件を推理している裏で番組にもある動きがあり…。

 

本作は、1つの事件に対して複数の回答が出てくる”多重解決もの”を採用した本作。

その回答の数は15通り!!

 

よく1つの事件に対してここまでアンサーを思いつくものですね♪

作中の合間合間に事件についての推理が披露される構成なので読んでいて飽きが来ません。

そもそも、この番組がどんな番組なのかというのもその後の展開として重要な謎なんです。

「ほおー、こんな展開に持っていくのか」と思うほど目新しいものでした。

32.『七回死んだ男』


高校生の大庭久太郎には特異体質があります。

それは普通に暮らしている最中にある1日がリプレイされてしまうこと。

リプレイされる日は決まっていないが、リプレイされる回数はぴったり9回。

その9回目が確定事項となってしまいます。

 

ある日、資産家の祖父が後継を決めると言い出しました。

それを受けて、揉めに揉めた親族。そして、殺害されてしまった祖父。

久太郎の特異体質のリプレイが始まってしまい、どうにか祖父の死因を突き止め、救おうと試みます。

無事に久太郎は祖父を救うことができるのか。

 

ミステリー小説でループモノがあると聞きつけ即購入しました!

1日を9周ループして、ループ中に7回死んだから『七回死んだ男』というタイトルなのか。

そう思ってましたが、どうやらかなり違ったみたいです( ̄∀ ̄)

いやー、見事に騙されました。思わず「やられた!」と声に出してしまいました。

33.『彼女が死んだ夜』


上に続いて、西澤保彦(にしざわ やすひこ)さんのミステリー小説です。

箱入り娘の女子大生・浜口美緒は両親を説得して、念願のアメリカ旅行へ行けることに。

出発前日、同級生の友達が主催してくれた壮行会から帰ると部屋には女の死体が1つ…。

 

「匠千暁」シリーズ(タック&タカチシリーズ)の時系列的には1作目。

これから本シリーズを読みたいという方はぜひこのお話から読んでみてください。

 

読み始めた時は「あー、よくある大学生が主人公のミステリーか」なんて思ってました。

…西澤さん、すいませんでしたm(._.)m

あの結末は衝撃的で今でも忘れられません。

34.『占星術殺人事件』


6人の女性を殺し、各自の完璧なパーツを組み合わせて1つにし、1人の完璧な女性を作ってしまおう。という実に猟奇的な事件。

この事件は約40年前の事件で、その後誰にも解かれることがなかったそうです。

その迷宮入りした事件に我らが名探偵・御手洗潔(みたらい きよし)が挑みます。

 

ミステリー読みなら1度くらいは耳にしたことのあるタイトルですよね。

まだ未読のかたは絶対に読んでおいて損はない名作ミステリー小説。

 

作品自体かなり濃厚で大変素晴らしいものですが、1番のおすすめポイントはやはりトリック。

ですが、実は私、本作に用いられたトリックはすでに知っているものだったんです。

昔、子供の頃にアニメかドラマかで見たことが…

 

しかし、それでもやはり、度肝を抜かれるトリックであることは間違いありません!

これが、日本ミステリー界に名を刻む名作だ。と納得できる真相が待ち受けています。

35.『斜め屋敷の犯罪』


北海道の最北端である宗谷岬に傾いて建つ館・『流氷館』、通称『斜め屋形』(いや、そのままやーん)

そんな奇妙な館でクリスマスにパーティが開かれるのですが、翌朝、完全密室の中で招待客の1人が死体で発見されるところから物語が始まります。

 

「御手洗」シリーズの2作目で本作も1作目に負けず劣らずの名作。

ちなみに、シリーズ1作目は上で紹介した『占星術殺人事件』です。

 

本作は、俗に言うところの”バカミス”(「そんなバカな!」と思うようなミステリー小説)なので、トリックはとんでもなく驚くものです。

現実性が無く「こんなの現実ではムリじゃ…」と思われるかもしれません。

 

しかし、個人的にはそんな無粋なことはどうでも良いのです。

ただその仕掛けにロマンを感じる。これがあれば良いと思います。

館ミステリーが好きな人には強くおすすめしたいお話ですので、ぜひ読んでみましょう。

36.『理由(わけ)あって冬に出る』


吹奏楽部は送別会の練習のため日々練習に勤しんでいました。

しかし、”美術棟に幽霊が出る”という噂が広まったため、美術棟に部室を構える吹奏楽部の面々は怖がって次第に練習に参加しなくなる。

これは困ったと、吹奏楽部の部長が協力を仰いだのか葉山くんだった。

彼が導き出した幽霊騒動の真相とは?

 

ライトでコミカルな文章。それでいて謎解きという本筋から外れることのない安定感。

文庫本にして、250ページほど。キレイに物語がまとめられていて程よい長さ。

日常の謎が読みたいのならとりあえず本作を読んで損はありません。

37.『迷いアルパカ拾いました』


楓ヶ丘動物園に突然迷い込んだアルパカ。

一方で、動物園の飼育員・七森さんの友人が失踪。

迷いアルパカはどこからやってきたのか?

また、七森さんの友人失踪事件とアルパカの関係性はあるのかをコメディテイストで書き上げたお話。

 

破天荒なサブキャラクター、対照的に地味な主人公。そして、ライトな文章。

要するに、全ての要素が作者である似鳥鶏さんの世界観全開です。

 

コメディ要素をふんだんに盛り込んでいて読みやすいだけでなく、しっかりとしたテーマに基づき構成されている印象。

ギャグと重たいテーマのコンボでグイグイ読ませてくれます。

38.『星降り山荘の殺人』


言うまでもなく、倉知淳さんの代表作ですね。

倉知さんと聞くと短編集をイメージするかもしれませんが長編でもハイクオリティな作品を提供してくれました。

 

内容は、クセの強い登場人物たちが集められた雪の山荘で連続殺人事件が起きるお話。

倉知淳さんが「読者と完全にフェアな作品」をテーマに書き上げたミステリー小説。

 

各章の冒頭では「ここではこういう事が起こります」というようなヒントやメッセージがあります。

だが、なぜか騙させる…

どんなに注意深く読んでも騙させる。

 

…なるほどこれが傑作です。

39.『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』


人里離れた富豪の一族が住まう館・蒼鴉城で連続殺人事件が発生。

舞台は、一見するとヨーロッパの古城と見間違えるほどの館。

この時点でミステリー要素がいっぱいです。

 

4〜5年前の年末・年初の年間ミステリーランキングの常連

 

首なし死体、蘇る死体、密室、見立て殺人に舞台は館。

いかにも本格ミステリーと言った作品ですね。

 

おそらく、全ての真相を解き明かした読者はいないと思います。

というのも本作は、謎解きに関してフェアかアンフェアかと言われれば確実に後者。

 

しかし、読後感は決して悪いものではなく「ここまで魅せてくれるならアンフェアでも我慢できる」と思ってしまう。

結論としては本格ミステリーのおおよその醍醐味を1冊にギュッと詰めた作品です。

40.『鴉』


3ヶ月前に殺された弟の残したメモを元に地図にも載っていない閉鎖的な村を訪れ、事件に遭遇するお話。

 

上に同じく作者は麻耶雄嵩さん。

さすがというべきか、かなりのアンフェア・ミステリーでした。

普段ならここまでのアンフェアな作品「ふざけるな〜!!」なんて言いながら本を投げ出してしまうかもしれません。

ですが、麻耶雄嵩さんだからこそ許されるスキル…

 

麻耶さんの作品にはそういう魅力があり読む手を止められません。

嫌いになれないし、むしろ好きなんです。

…何故だろう、摩耶さんのアンフェアなミステリー小説が好きなんです。

41.『名探偵に薔薇を』


1ヶ月前に新聞社・雑誌社に送付された『メルヘン小人地獄』という1編の童話をなぞるようにして行われた連続殺人をベースに進められるミステリー小説。

 

本作は2部構成のお話です。

読み終わった感想としては、1部は逆さ吊りのまま殺害されるなど、猟奇的で良く出来た推理小説。

 

2部は1部で抱いた感想が良い意味で変わる作品。

という印象でした。まさに、2部のために書き上げられた1部です。

 

最後まで読者を翻弄させ続け、飽きることのない様に配慮され尽くした構成。

本作なら自信を持ってみなさんにおすすめできる傑作。

42.『『アリス・ミラー城』殺人事件』


鏡の足を踏み入れたそこには、まるで『鏡の国のアリス』を思わせる世界がー

 

『アリス・ミラー城』。そこに集まった探偵たちを襲う連続殺人を描いたミステリー小説。

いかにも、ミステリー小説のような殺され方や舞台設定。雰囲気があってグッドでした。

 

その設定もさることながら、初めて読んだ時のあの仕掛けはとても衝撃的。

読後「…これはフェアなのか?」と言いたくなる本作ですが、私はあることに気づきます。

これは”ギリギリフェア”を攻めたミステリー小説なのだ!

43.『クラインの壺』


バーチャルリアリティの恐怖を描いたミステリー小説。

登場人物たちは謎多き研究所で仮想現実の世界に入り込むのですが、ゲームだと信じてた世界は実は―

 

約20年前に発刊された作品ですが、まるで現代を完全に予測して書き上げられたようなお話でびっくり!!

それに、VRがすごく身近になってる今だからこそイメージがしやすいと思います。

 

読後感はすっきりしないものがありますが、たまにはそれもいい。

作中のテンポはスピーディーでストーリーを読ませてくれる。

44.『彼女はもどらない』


ネットストーカー事件の話と思いきや、予想の斜め上を行く展開でゾクゾクが止まらないミステリー小説。

本作の何が凄いのかって…

読者の予想の斜め上を行くために、あれだけのことをやらかしておいて全く物語が破綻していない点。

 

伏線はしれーっと張り巡らされていました。

気付いた時には、いろんな形で巧みな仕掛けが展開されていきます。

作者・降田天さんの奇想天外な発想と技術につい読み惚れてしまう傑作です。

45.『すみれ屋敷の罪人』


かつて、華族が住んでいたお屋敷で発見された2つの白骨死体にまつわるミステリー小説です。

 

いわゆる、スリーピングマーダー・ストーリー(回想の殺人)と呼ばれるタイプの作品。

伏線の張り方、ストーリー全体の流れ、オチ。降田天さんの構成力・文章力には相変わらず驚くばかり。

 

本作自体は250ページ強とボリュームは少なめなのです。

その間に物語は二転三転、なんなら四転し読者を翻弄し続ける。

ラストは切なく、静かな衝撃が待ち受けています。

46.『硝子のハンマー』


ミステリー小説でありながら、ホラー小説のような背筋が凍りつくような怖さを秘めている作品。

前半は、登場人物たちが事件解決に向けて仮説と立証で展開させていきます。

「あれも違う、これも違う。」でたどり着く真相は非常に大きな衝撃でした。

 

後半は、トリック解明と共に犯人の生き様が語られる。

犯人の過去の描写もトリックの説明もとても丁寧に書かれています。

ここでは、犯人の用意周到さにとても驚かされました。

犯人、トリック共に完敗です。

 

仮説A→仮説B→仮説C→犯人の生き様&トリック解明。と王道の構成ですが、見せ場をしっかりわかっていてサクサク読み進められます。

それにしても、お前だったのか…

47.『頼子のために』


法月綸太郎さんによる「法月綸太郎」シリーズの最高傑作

娘を殺された大学教授は復讐を決意し、手記を残して自殺する。

一見すると父親の復讐劇に見えますが、法月はこの手記に不可解な点を発見。そして、事件の捜査を始める。

 

あまり多くを語ると作品自体の面白さを下げてしまう恐れがあるため、なるべく簡潔に…

最高のどんでん返しが読みたいのなら間違えなくおすすめです!!

 

「どんでん返しあるから細心の注意をしながら読むだよ」と教えられて読んだとしても、間違えなく騙されるでしょうね。

48.『夏と花火と私の死体』


死体となった五月ちゃんを隠そうとする兄妹の物語。

わずか9歳で殺されてしまった少女・五月ちゃん。

どうすれば、大人たちの追求を逃れられる?

五月を誰にも見つからない場所は?

 

内容も、もちろん面白いのですが、この作品のなにが凄いかと言うと、これを書き上げた年齢…

なんと、乙一さんは本作が出版されたとき16歳だったのです。

年齢の事を考えなかったとしても本作は大変素晴らしいお話。

 

まず、シンプルなのによく捻ってあるプロットが良い。

それに加えて、読み手にダイレクトに伝わる言葉を選んでいるので読みやすい。

謎の部分もしっかり作り込まれているし、独特の世界観も相まってラストはゾクゾクします。

 

…つまり、「最高に面白いミステリー」この一言に尽きます。

49.『おやすみ人面瘡』


人の顔をした瘤(こぶ)が全身にできる奇病が蔓延した日本で前代未聞の殺人事件が…

その事件の容疑者は中学生4人だった?!

さらに、事件を解決した探偵は逆上した犯人に突き飛ばされ、死亡したように思えた。

だが、探偵の体に突如発症した無数の顔がしゃべりは始める―

 

簡単にあらすじを書き出してみたものの、これで本作を理化するのは困難ですよね(;^ω^)

率直な感想としては、実際にこのミステリー小説を読まなければ何が面白いのかまったくわからない作品だと感じました。

じゃあ、ミステリー小説のおすすめ記事に入れるなって話ですが、面白すぎておすすめするなという方が無理でした。

 

かなりグロいミステリー小説なのですが、世紀末的な状況を設定していて、その設定を最大限に生かしたトリックが仕掛けられています。

その仕掛けの快感は「やられた!」なんてものじゃない。

作風と設定などを考慮すると、おすすめのミステリー小説であることは間違いないが、人を選ぶ小説であるのは言うまでもないですね。

表紙問題なし、グロ問題なし、ミステリー小説大好き。という人は迷うことなく購入することをおすすめします。

50.『人間の顔は食べづらい』


新型のウィルスがさまざまな動物に感染していき、今まで当たり前に食べていた動物の肉が食べられなくなってしまった世界が舞台のミステリー小説です。

肉が品薄になった結果、ベジタリアンが増えることに。

その状況を打破するために考えられた策が、食用のヒトクローンの生産。

そしてある日、首なしで出荷したはずのヒトクローンの商品ケースから生首が発見されます。

 

あらすじはこの辺にしておきましょう。

うっかり指が滑ってネタバレするといけないので( *´艸`)

 

みなさまお察しの通り、このミステリー小説は上に同じく白井智之さんの作品。

またもや、世界観が異常で異様ですね。もちろんですが、グロさはMAX。

なんなら、『おやすみ人面瘡』を超えるほどかも…

 

しかし、ミステリー小説としての着地点は完璧。もはや、神業です。

正直、「グロい系の小説はムリ~」という人にはとことんおすすめできません。

もしも、「グロ系の小説を求めていた!!」という人にはとてもおすすめなのでぜひ読んで下さい。

おわりに

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

この記事が読んでくれている、みなさんの参考になれば幸いですm(__)m

 

「あのミステリー小説入ってなかった…」という場合はもちろんあります。

なので、もし、「このミステリー小説も面白くておすすめだよ」って作品があれば、この記事のコメント欄、または、私のTwitterで教えてください!!

参考にさせていただきます。

 

では、この辺でおわりにしましょう。

本当にこの長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

また別の記事でお会いしましょう(^^♪

POSTED COMMENT

  1. km より:

    麻耶のメルカトルの紹介文の

    >というのも本作は、謎解きに関してフェアかアンフェアかと言われれば確実に前者。

    後者じゃないっすか?

    文脈的にも、自分の感想的にもそう思ったもので

    • 山田絵日記 より:

      kmさん、コメント・ご指摘ありがとうございます。

      確認したところ、私のミスでした( ;∀;)
      ただしくは、”後者”です。

      ご報告を受けてすぐに訂正させていただきました。

      あれで、フェアは絶対ないですよね(笑)

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