ラノベ

『ミウ -skeleton in the closet-』はラスト10ページからの怒涛の展開に注目

ミウ

乙野四方字(おとのよもじ)さんの『ミウ -skeleton in the closet-』を読んでみました!

結論から言うと、最高に面白い作品でした。

世界観の入り込みやすさはもちろんですが、キャラ設定や事件の内容、それに推理描写…

すべてが好み過ぎて何から話していいのやら…。

とにかく前置きとして言えるのは乙野さんの代表作『僕が愛したすべての君へ』に匹敵するほどの傑作という事です。

乙野四方字『ミウ -skeleton in the closet-』


福岡の大学に通っている地境千弦(ちざかいちづる)は東京のとある出版会社に内定をもらう。

4月からは東京で新社会人として働く、しかし、彼女の人生は灰色だった。

 

中学でも高校でも、そして大学でも友達と呼べる人はいた。

遊びにも誘われたし、いじめられてなんかりしていない、異性からもそれなりにはモテていた。

だけど、新生活への希望とか意欲とか欲望とか、そういうキラキラしたものが千弦の中には全くと言っていいほどなかった。

 

そんな悩みをだれにも打ち明けることが出来ないまま、大分にある実家に帰った。

毎日ダラダラして、たまに地元の友達と遊びに行ったりして…

けど、心の渇きは潤わなかった。

卒業文集に隠しノート

4月からの新生活に何をもっていこうかと部屋を見渡していた千弦は中学校の卒業文集に目が止まる。

 

中学時代のむず痒くなるような夢やプロフィールなんとを読んで、「文集はもっていかなくてもいいかな」と思いながらも、ページをパラパラと捲っているとあるページで手が止まった。

『ノート今も、あそこにあるのでしょうか』 田中美奈子

p.19より引用

内容は千弦にとっては衝撃的だった。

いじめを受けていた生徒がその日に遭ったいじめの内容や将来の希望などを書き綴ったノートが学校のとある教室に隠されている。というもの。

そのノートを読んでみたい。そう思った千弦ですがノートの隠し場所は書かれていなかったのです。

田中美奈子に直接聞こうと思ったのですが、彼女は中学校1年生の時の1ヶ月しか学校にいなくてその後転校しまったという。

どうにか連絡先を探ろうとするが、見つかりません。

 

ダメもとでSNSで「田中美奈子」と検索してみると何件かヒットしました。しかし、最後のツイートは2年前、内容は…

自殺します。さようなら。

 

このアカウントを復活させることでノートについての情報が手に入るかもしれないと千弦は考えた。

田中美奈子の過去のツイートを手掛かりにアカウントのパスワードを暴き、いざログイン!

生き返らせた元同級生

死んだはずの元同級生を生き返らせて数日後。

「A子」というアカウントからダイレクトメッセージが届きます。

内容は容易に想像できる。

「文集に書いていたノートの隠し場所を教えてくれないか?」というもの。

そんなことを言われても、SNS上では田中美奈子でもその中身は地境千弦なのだからわかるわけがない。

「教えられない」

そう返事をして会話をどうにか終わらせる。

 

その出来事からさらに数日後。

中学校の同級生・原下佐織(はらしたさおり)が大分のビジネスホテルの12階から転落死したというニュースが報道された。

 

A子のアカウントを確認するとすでにそのアカウントは消去されていました。

A子と原下さんの転落死は何か関係があるのか?

キャラクター描写に富んだライトノベル

1ヶ月しかいなかった同級生の文集を読んでしまったことから事件がはじまったのですが、そこから展開されるストーリーには脱帽です。

原下さん転落死事件はネタバレに繋がるため深くは言えませんが、いくつか不審な点がありました。

しかし、その不信は解決編で綺麗に説明されていて、読後感はスッキリ。

 

ですが、本作はあくまでライトノベル。

推理を楽しみたいという方にはあまりおすすめできません。

謎は確かに魅力的、しかし、事件の真相はミステリーを読みなれている人からすると中盤辺りで見えてしまうでしょう。

 

本作の魅力は何といってもキャラクター描写。

どのキャラクターが喋っていて、どんな表情をしているのかがアニメを見ているかのように分かりやすく、世界観に入り込みやすいと感じました。

 

それに、あの怒涛のラスト。

あるキャラクターの狂気ともとれるあの行動…

どうすればそんなことを考え付くのやら。

とにかく、久々に心から楽しませていただきました!

おわりに

最近個人的に面白いと思える作品に出会えていなくて記事にしていませんでしたが、本作でやっとこさあたりが引けました!!(本当に長かった…)

 

本作を読むのならとにかくラストはチラ見もするな!!

とりあえずこれだけは伝えておきましょう。

事件の真相が気になる気持ちもわかりますが、そのはグッとこらえてもらって最後にバーンと一気読みという形で解放して欲しいものです。

 

それをしたらどんな衝撃が待ち受けているのか?

それは読んでからのお楽しみということで(^^♪

今回は、乙野四方字さん『ミウ -skeleton in the closet-』を紹介してきました。

では、また別の記事でお会いしましょう♪

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