西尾維新『ぼくときみの壊れた世界』の言葉遊びがキレッキレでファンにはたまらない!!

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どうも、山田絵日記です(‘ω’)ノ


今回紹介する本は、西尾維新さんの『きみとぼくの壊れた世界』です!!


「世界シリーズ」の第一作目にあたる作品なのですが、実は読んだのはつい最近。


タイトルすら知らなかったんですから、西尾維新ファン失格ですね(;^ω^)


感想を先に言えば、めっちゃ面白い!!


まさに、トリックよりロジック(理論)、ロジックよりリリック(言葉遊び)だ!!といわんばかりの作品でした。


まさか、ここまでキレた言葉遊びをしている作品を読み逃していたとは…。


西尾維新『きみとぼくの壊れた世界』

周囲からシスコンと称されるほど妹大好きな櫃内様刻(ひつうちさまとき)。


どれくらいシスコンなのかというと、妹・夜月が嫌な思いをしないよう、女友達と縁を切り、夜月以上に大切なものを作らない


さらに、ちょっかいをかけている男子がいると耳にすると速攻で殴りこみに行くくらいです。

「知らねーのか? なら教えてやるよ数沢くん。
最近はキレて壊れた人間失格ってのが流行ってんだ。
一つお利口さんになったな、おめでとう」

p.58より引用


夜月の教室に乗り込み、妹に手を出そうとしている男子生徒・数沢六人を締め上げている時のセリフなんですが


めっちゃシスコンやん…。


まあ、こんなことしていれば夜月に嫌われるのが普通なんですが


心配ご無用。夜月も異常なほどのブラコン。お兄ちゃん大好きっ子なのです!!


そんなシスコン・ブラコンが通う学校・桜桃院学園は生徒の出席・遅刻を各門の機械で管理しています。


簡単に想像できるのがあれです。


電車なんかでICカードをかざすと「ピッ」って音が鳴るゲート。


要するに、学校を入るのも出るのもICカードをかざす必要があるというわけです。


こんなミステリーにはもってこいのシステムが導入されているんです。そりゃ事件も起こりますわ。


殴りこみの後に起こる殺人


先程、様刻が数沢くんを締め上げに夜月の教室に殴りこんだ話をしましたが、その数日後に事件が起こります。

「きみ、数沢六人を殺しちゃないだろうね?」

「…は?」

「額面通りの意味で素直にとってくれ、これは僕にしては滅多にない、何の含意もない、裏のない言葉だよ。もう一度言い直そうか?
櫃内様刻くん、きみは数沢六人を殺していないだろうね?」

p.114より引用


本作のメインの探偵役・病院坂黒猫と様刻との会話なのですが


そりゃ、一悶着あった後に殺人事件が起こったなんです。容疑者の筆頭は櫃内様刻でしょう。


そして、この後からの探偵ごっこが面白い。


病院坂と様刻は数沢くんの殺人事件を暴くため捜査に乗り出すわけです。


しかし、二人は名探偵でもなければ、警察関係者でもない。


死亡推定時刻、殺害場所、凶器。これらがわからない状況で捜査をするんです。


「ここまで、詳細不明とか読み手に推理させる気ないだろ!!」


と、ツッコミを入れたくなりましたが、文章一つ一つをしっかり、注意深く読むと解けるようにできていました。


あくまでも、フェアな推理小説。さすがは西尾維新さん。


これからも読み続けたいシリーズ


「世界シリーズ」第一作目の『きみのぼくの壊れた世界』のトリックは、本格では使い古されている簡単なものでした。


しかし、冒頭でも言ったように本作は“トリックよりロジック、ロジックよりリリック”というような作品。


西尾維新さんの言葉遊びがとてもキレていました。


そりゃもうキレッキレです。


少々、アンチ本格ミステリーのような言葉も含めて物事の核心を突くような言葉があり、とてもよかったです。


次のお話がどんなものなのか、早速本屋さんへGOしなければ!!


以下順番


「世界シリーズ」の順番も紹介しておきますね。


1.『きみとぼくの壊れた世界』

2.『不気味で素朴な囲われた世界』

3.『きみとぼくが壊した世界』

4.『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』

が順番となっております。


雑誌メフィストにて5作目の「ぼくの世界」を連載しているようで、発売が楽しみですね。


これは、完全に私ものミスなのですが、「世界シリーズ」を知り、Amazon様で購入したんですよ。


そしたら、届いたのがまさかの三作目『きみとぼくが壊した世界』っていうね!!


3分の1くらい読んでしまって「あれ?話がつながらないな??」なんて思いながら調べてみると、違うことが発覚…。


皆さんも購入するときは注意してくださいね(^^♪


おわりに


お兄ちゃんLOVEな妹。チビで胸がEカップもある友人。さらには、可愛いクラスメイトから当然の愛の告白。


「コレ、なんてギャルゲ??」


軽く見渡しただけでこれだけのギャルゲ要素。深くいけばもっとありますが。


読んでいただければわかると思いますが、キャラ設定は完全にギャルゲですわ(*´з`)


そんな、愛すべきキャラたちが本格ミステリーの話に出てくるという奇妙な雰囲気の話でした。


とにかく注目してほしいのは、リリック。言葉遊びの方でです。


「物語シリーズ」と「戯言シリーズ」のシリアスな部分だけを足した「世界シリーズ」(この例えが一番しっくりくる)気になった方はぜひ一読ください!!