国内ミステリー作家は~ほ

早坂吝『ドローン探偵と世界の終わりの館』-誰も思いつかない全く新しいトリックを味わえた!!

f:id:yamadaenikki:20180512151906j:plain

 

○○○○○○○○殺人事件』を初めとするらいちシリーズで有名な早坂吝さんのとんでもない作品を発見!!

 

『ドローン探偵と世界の終りの館』です。

 

タイトルの通りドローンに捕まって犯人を追い詰める探偵が主人公です。

 

そもその、こんなタイトル読むしかないじゃんか!!

 

そして、早坂さんらしい過ぎるひっくり返りはもはや芸術ですよ。

 

早坂吝『ドローン探偵と世界の終わりの館』

 

 

病気が原因で身長130センチ体重30キロで成長が止まってしまった飛鷹六騎(ひだかろっき)

 

よく小学生に間違われるのですが、六騎は19歳。

 

その身長と体重ゆえに大型のドローンに捕まって飛びまわり犯人を確保する探偵になれたというわけです。

 

そんなあるとき、少年を守るため空からかっこよく飛び降り、両足を骨折してしまいます。

 

六騎は大学生ではないのですが、ひょんな出会いから大学のサークル探検部に所属しており

 

今度、神話オタクの資産家・御出院(おでいん)が建てた『ヴァルハラ』という廃城の洋館に探検に行くことが決まっていました。

 

両足を骨折しているため同行はできないと思いましたが、流石は世間で“ドローン探偵”と言われている六騎

 

探検部の6人が『ヴァルハラ』を探索しているとき、六騎は車の中で待機し、そこから二機のドローンを飛ばして他の部員と同行するという形で同行することに。

 

いかにも早坂さんらしいこの設定が一番のキーとなっているでしょう。

 

これをもとにどんな面白い仕掛けが展開されるのか楽しみですね。

 

「読者への挑戦状」。こんなの解けるわけがない

 

f:id:yamadaenikki:20180512152813j:plain

 

本を開いていきなり読者への挑戦状。めっちゃテンション上がるやつじゃん(^^♪

 

そこには

 

本書には、ドローンという最先端の化学技術を使ったトリックが仕掛けられている。

 

今回諸君らに取り組んでいただくのは、そのトリックが何かを当てるということである。

 

推理小説のトリックはもう出尽くしたとよく言われるが、私はその意見には与しない。

 

一つの理由は、日進月歩の社会が絶え間なく新しいアイデアを供給してくれるからだ。機械の翼が羽ばたけば百のトリックが生まれる。

 

p.9より引用

 

今回、早坂さんに叩き付けられた挑戦状はずばり

 

「ドローンという最先端技術を使ったトリック」

 

これを当てることです。

 

このトリックと世界観がひっくり返すあたり実に早坂吝さんらしい。

 

人間の固定概念を逆手に取ったトリックは『○○○○○○○○殺人事件』を初めて読んだ時の感覚に似ているものがありました。

 

そうそうあの感覚です。

 

「え?この人何言ってんの??」

 

って感じ。たったの一言で読者を翻弄しすぎですよ早坂さん

 

その一言ですべての違和感が解け、辻褄が合っていき、あらゆる謎が一気に収束していく見事な仕掛け。

 

これは芸術としか言いようがない!!

 

これがあるから早坂吝さんの作品をついつい読んでしまうんです。

 

これからも味わいたい早坂ミステリー

 

タイトル当てや最先端の技術を用いたトリックなどなど毎回読者を驚かせる早坂吝さん

 

アイディアに頼った一発ネタというわけではなくプロットの組み方もかなりお上手だと思います。

 

けど、それを遥かに上回るアレは間違いなく中毒性を含んでいますよね!!

 

ですが、世界が一気に反転するという仕掛けは『○○○○○○○○殺人事件』に非常に似ています。

 

しかし、二つの作品を比較した場合微妙に違う点がありました。(あくまで個人の感想です。)

 

『○○○○○○○○殺人事件』は誰も解けないようなムリゲーなのに対し(辻褄は合っているのですがなんせ、日本人の常識から外れているので)

 

『ドローン探偵と世界の終わりの館』はしっかり読めば確実に解けるようにできているのです。(ただし、むちゃくちゃ注意深く読めばの話ですが…。)

 

とにかく、あの感覚が味わえるだけで読む価値があります。

 

そしてですよ!!

 

5月29日新潮文庫nexより早坂吝さん新作『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』が発売予定なんです。

 

f:id:yamadaenikki:20180512154217j:plain

 

可愛らしいイラストと面白そうなタイトル…。早速Amazonで予約しちゃいました(*’ω’*)

 

あらすじとかは読み終わり次第、速攻で記事にしますので楽しみにしていてください。

 

おわりに

 

早坂吝さんには誰も思いつかない様な唯一無二の作品をどんどん書いていただきたいですな~。

 

『○○○○○○○○殺人事件』と違いエロミスではないので苦手な方も安心して読めると思います。

 

新しいタイプのトリックが好きという方は読んで損のない作品ですのでぜひ手に取ってみてください(*^^*)

 

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です